Story 蔵に息づく物語
#01
記憶を刻む蔵
かつて瀬戸内海を望む宇多津の地に、広い屋敷を構えた宮本家がありました。
戦後の農地改革を経て、10町(約3万坪)の土地は縮小し、屋敷だけが残りました。しかし昭和47年頃、母屋はシロアリの被害で惜しまれつつ解体されることに。その中で、ひとつの蔵だけが残されました。祖父・勇七が五男・義文の誕生を祝って昭和4年に移築したこの蔵は、家族の想いと記憶を静かに抱き続けてきました。
#02
職人の手で、時をほどき、新たに紡ぐ
長い年月を経てもなお凛と佇むこの蔵に、再び命が吹き込まれる日が訪れました。
地元の職人たちが一本一本の梁や柱に向き合い、古き良き趣を大切にしながら、丁寧に手を加えていきました。蔵に刻まれた時をほどき、新たな息吹を宿していく——それは、記憶を受け継ぎ未来へとつなぐ、静かで尊い営み。こうして蔵は、過去と今がやさしく調和する特別な宿として生まれ変わりました。
#03
庭に息づく、やすらぎの景色
蔵のそばには、池と緑に囲まれた静かな庭があります。愛犬がのびのびと過ごせるドッグランもあり、四季の風を感じながら穏やかな時間をお楽しみいただけます。
盆栽や木々が丁寧に育てられたこの庭は、緑が美しく調和し、年月とともに深みを増してきました。訪れる人の心をそっと癒やす、やさしい景色が広がっています。
#04
受け継がれた想いとともに
義文が守り続けたこの蔵に、職人の丹精が重なり、みなさまをお迎えする宿となりました。時を越えて受け継がれてきた家族の想いと、場所がもつ静かな力が、ここには息づいています。
この空間で過ごすひとときが、訪れる方の心をふわりと解きほぐし、記憶に残る旅の1ページとなりますように。そんな願いを込めて、皆さまのお越しを心からお待ちしております。